EZ-USB FX2LP CY7C68013A USB Development Boardにsigrok を載せて、Windows7で動作するロジックアナライザを製作しました。
EZ-USB FX2LP CY7C68013Aはebayから購入しました。次のような形で届けられました。
届けられたCY7C68013AはLcsoft Mini Boardで、Saleae Logicのクーロンとして動作します。しかし、Saleae社のロジックアナライザソフトは現在使用できなくなっているので、sigrokのファームウェア「fx2lafw 」を使用して動作させます。 詳細の仕様については、Lcsoft_Mini_Boardに記載されています。
sigrokは、オープンソースロジックアナライザーソフトで今回購入したCY7C68013AもSaleae社のロジックアナライザソフトのクーロンとして動作できます。sigrokは、次の機能を持っています。
- libsigrok
- C言語で記述された共有ライブラリ。ロジックアナライザ用の基本ハードウェアアクセスデバイスドライバで、入出力ファイルフォーマットもサポートしています。
- libsigrokdecode
- C言語で記述された共有ライブラリ。プロトコルの機能的なデコードを提供します。
- sigrok-cli
- sigrok用のコマンドラインで動作するアナライザ
- PulseView
- sigrok用のQTによるロジックアナライザGUI
- sigrok-meter
- libsigrok用の特別な目的を持つGUI。Python 3言語を使用し、装置を試験したり計測したりする特定のクラスをサポートしています。
今回はPulseViewを使用して、Windows7でロジックアナライザとして動作させます。
USBドライバのインストール
sigrokでSaleae社のUSBと認識するように、ロジックアナライザソフトウェアとドライバが一式になったパッケージを「Saleae社」のロジックアナライザソフトをダウンロードします。
ドライバをインストールし、デバイスマネージャで確認するとすると、次のように「Salese Logic USB Logic Analyzer」と認識します。
sigrokのインストール
sigrokのソフトは、Windows用のダウンロードサイトに行って、次に示すダウンロードの項目にある「pulseview-NIGHTLY-installer.exe」をダウンロードします。
インストールの手順も上記のページに記載されています。
sigrokの動作確認
ダウンロードしたsigrokを実行すると次のような画面が表示され、ツールボックスに「Saleae Logic」と表示され、Lcsoft Mini BoardがSaleae として認識されていることが確認できます。
上記の画像は、sigrokのツールボックスのRunボタンを押した状態でキャプチャしています。それぞれの端子の状態が表示されています。USBボードのヘッダピンの「PB0」-「PB7」が、ロジックアナライザ画面での[0]-[7]に対応し、USBボードのヘッダピンに何も接続されていないときは、グリーンのラインで「High」の状態を示しており、ヘッダピンの「GND」を「PB0」に接続してロジックアナライザの画面を見ると、ロジックアナライザの画面の「0」の表示が赤いラインで引かれています。つまり「Low」の状態を示しています。