統合開発環境「NetBeans」でLaravel5.4を使用した「Josh Admin template」の開発環境をwindowsパソコンに構築します。使用するプログラムのバージョンを次に示します。

  • windows 7 pro
  • XAMPP v3.2.2
     PHP 5.6.28
  • Laravel 5.4.3
  • Josh Admin template Version 4.3.2
  • Composer 1.6.3
  • NetBeans8.2

Josh Admin templateは、bootstrap3.3.5をベースにしたadmin templateで、windowsパソコンには、XAMPPおよびComposerがすでにインストールされています。Josh Admin templateと、XAMPPおよびComposerのインストールについては「Laravel5.3を用いたJosh Admin templateのインストール」を参照してください。

Josh Admin templateのインストール

Apacheのドキュメントルートにディレクトリ「sensor」を作成して、Josh Admin templateの「Laravel 5.4.3」をコピーします。これによりJosh Admin templateは、次のURLでアクセスできます。

http://localhost/sensor/public/

購入したJosh Admin templateには、すべてのLaravelファイルが入っていないため、Josh Admin templateをインストールしたディレクトリに移動して、Composerを使ってLaravelファイルをinstallします。コマンドを次に示します。

>cd sensor
>composer install

Laravelファイルのインストールが完了すると、次のようなファイル構成になっています。

Laravelファイルのインストールが完了

netbeansでプロジェクトの設定

NetBeansで、Josh Admin templateプロジェクトを次の手順で作成します。

  1. メインメニューの「ファイル」→「新規プロジェクト」
  2. カテゴリは、「PHP」、プロジェクトは、「既存のソースを使用するPHPアプリケーション」を選択して、次へ
  3. プロジェクト名は、「Sensor」、ソースフォルダは、「xxxx\htdocs\sensor」(Josh Admin templateをインストールしたフォルダ)、PHPのバージョン「PHP5.6」、デフォルトのエンコーディングは、「UTF-8」を選択して次へ
  4. 実行方法は、『ローカルWebサイト(ローカルWebサーバーで実行中)』、プロジェクトURLは、「実行構成 プロジェクトURL」を「http://localhost/sensor/public/」と入力して、終了をクリックするとSensorプロジェクトが完成します。

NetBeansの起動画面を次に示します。

NetBeansの起動画面

Josh Admin templateの実行

Josh Admin templateを実行するには、メニューから「実行」⇒「プロジェクトを実行」を順次選択していきます。

Josh Admin templateの実行

Josh Admin templateを実行するとブラウザが立ち上がり、次のようにJosh Admin templateが表示されます。

Josh Admin templateの画面表示


なお、Josh Admin templateの画面の表示を行うには、XAMPPのHTTPサーバ等は立ち上げておく必要があり、「Laravel5.3を用いたJosh Admin templateのインストール」に従って、データベースの設定とアプリケーションキーの設定を行う必要があります。

NetBeansのブレークポイントの設定

NetBeansでXAMPPを使用した状態でPHPプログラムにブレークポイントをかけるには、「php.ini」に次の記述が必要になります。「php.ini」は、「XAMPP Control Panel」の「Apache」の「Config」ボタンを押すことでエディタが開き編集が可能になります。

[XDebug]
zend_extension = c:\xampp\php\ext\php_xdebug.dll
xdebug.profiler_enable=1
xdebug.remote_enable=1

ブレークポイントの設定は、ソース画面の行番号をクリックすると、赤の四角のアイコンが表示され、ブレークポイントが設定されます。設定位置については、「ブレークポイント」タブを表示すると一覧表で表示されます。デバッグモードで実行するには、メニューの「デバッグ」⇒「プロジェクトをデバッグ」を選択します。最初に、プログラム開始行にブレークします。

NetBeansのブレークポイント設定

デバッグ・セッションを実行すると、エディタの上にデバッガ・ツールバーが表示されます。ツールバーでは次のアクションを実行できます。

デバッガ・ツールバー