ブート可能なUSBを使用して、ThinkPad E585にUbuntu 18.04.6 LTSをインストールしました。このインストール方法は「Installing Ubuntu 18.04.x LTS (Bionic Beaver) on the Lenovo ThinkPad E585」を参照しています。

ThinkPad E585のBIOSの更新

次の手順で、USBからのブートするように設定します(画像は他のパソコンのBIOS画面です)。

  1. 電源ボタンを押して「F1」 キーを5~10 回連打するか、またはシステムを再起動して Lenovo ロゴが表示されると「 F1」を押します。「enter setup」と表示されます。
  2. 「Security」タブから「Secure Boot」を選択し、「Enabled」を「Disabled」に変更します。
  3. 「Secure Boot」を「Disabled」に変更しないと「Secure Boot Violation」エラーメッセージが表示されます。

  4. 「Boot 」タブから「USB HDD」を選択し、最上位に位置を変更します。

Ubuntu 18.04.6 LTSの取得

Ubuntu 18.04.6 LTSは、「Ubuntu 18.04.6 LTS (Bionic Beaver)」からダウンロードします。

Ubuntu 18.04.6 LTSをUSBへ書き込み

書き込みツールには「Universal-USB-Installer」を使用します。

  1. 書き込むUSBをパソコンに挿入し、Universal-USB-Installerを起動します。
  2. Step1でISOファイルを書き込むUSBを選択し、「Reinstall or Update」をチェックします。USBメモリにUbuntuを書き込むためのbootがインストールされます。
  3. Step2で「Ubuntu」を選択します。
  4. Step3で「Browse」ボタンを押して、USBに書き込むISOファイルを選択し、Step4で使用するUSBのサイズ「24258」MBを設定します。以前は4GBが限度でしたが、USBメモリの容量によって最大値が変わります。OSの容量も必要なので、USBメモリの全容量を保存領域に設定することは出来ません。各自の用途に合わせて設定します
  5. 「Create」ボタンを押します。作成に20分程度かかります。

Ubuntuのインストール

  1. BIOSの設定が完了すると、作成したUSBをThinkPad E585に挿入して起動します。
  2. 以下の項目が表示されるので、[DIR [Linux-ISOs]] を選択します。
  3. DIR [Linux-ISOs]
     
  4. 以下の項目が表示されるので、[4.69GB Ubuntu 18.04.6 LTS-desktop-amd64.iso] を選択します。
  5. /UUI/Linux-ISOs/..
    4.69GB Ubuntu 18.04.6 LTS-desktop-amd64.iso
     
  6. 以下の項目が表示されるので、[Boot in normal mode] を選択します。
  7. Boot in normal mode
    Boot in grud2 mode
    File checksum
    Return to previous menu
    
  8. 以下の項目が表示されるので、[Boot with /UUI/Linux-ISOs/Ubuntu 18.04.6 LTS-desktop-amd64.rw] を選択します。
  9. Boot without persistence
    Boot with /UUI/Linux-ISOs/Ubuntu 18.04.6 LTS-desktop-amd64.rw
    
  10. [Boot with /UUI/Linux-ISOs/Ubuntu 18.04.6 LTS-desktop-amd64.rw] を選択後、標準のブートローダー「GRUB」により以下の項目が表示されます。
  11. Try or Install Ubuntu
    Installing Ubuntu
    OEM install(for manufacturers)
    Boot from next volume
    UEFI Firmware Settings
    
  12. 項目「Installing Ubuntu」をハイライトにして、キー「e」を押してエデイトモードに移行します。項目「Try or Install Ubuntu」を選択するとUbuntuのlive環境での動作となります。
  13. 次のように、テキスト「 ivrs_ioapic[32]=00:14.0 ivrs_ioapic[33]=00:00.1 clocksource=hpet libata.force=1:nohrst iommu=pt」を追加します。
  14. setparams 'Try Ubuntu without Installing'
    
            set gfxpayload-keep
            linux         /casper/vmlinuz file/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper quiet splash -- ivrs_ioapic[32]=00:14.0 ivrs_ioapic[33]=00:00.1 clocksource=hpet libata.force=1:nohrst iommu=pt
            initrd        /casper/initrd
    
  15. キー操作「CTRL+x」で、installを再開します。以降、ThinkPad E585へのUbuntu のインストール作業が行われます。

補足

追加したテキスト「ivrs_ioapic[32]=00:14.0 ivrs_ioapic[33]=00:00.1 clocksource=hpet libata.force=1:nohrst iommu=pt」の説明

This is really a firmware bug, the ACPI IVRS table lacks at least one entry. Adding ivrs_ioapic[32]=00:14.0 instead of intremap=off is sufficient to make the system boot until Lenovo releases an UEFI update with a working IVRS table. At least UEFI 1.27 (2018-07-24) needs this override. And spec_store_bypass_disable=prctl is still needed for Ubuntu & co.