Azure Stream Analyticsジョブの出力をMicrosoft Power BIダッシュボードへ、リアルタイム ストリーミングすることにより、IoT Hubで受信したセンサー情報等をMicrosoft Power BIダッシュボードでリアルタイムに表示させます。「3GPIを 用いたAzure IoT Hub への環境データの送信」でセンサーからIoTHubにデータはアップロードさせました。このデータをAzure Stream Analyticsジョブに入力します。
Microsoft Power BIでアカウント作成
最初に、Microsoft Power BIのアカウントを作成します。「Microsoft Power BI」でアカウントを作成して、サインインすると、次のPower BIの起動画面が表示されます。
Azure Stream Analyticsの設定
Azure Stream Analyticsを設定するために、あらかじめ作成しておいたMicrosoftのアカウントを用いて、Azure ポータルサイトにアクセスします。
新規作成
次のようにしてAzure Stream Analyticsを新規作成します。
作成すると次のようなAzure Stream Analyticsの概要画面が表示されます。この表示は、既に入力・クエリ・出力を設定し、実行中の画面になります。
入力の設定
入力はIoTHubを選択し、次のように設定します。
クエリの設定
クエリは、次のように入力したデータをそのまま出力します。
出力の設定
次の手順でStream Analyticsの出力を設定します。
- 「シンク」で 「Power BI」 を選びます。
- 「承認」をクリックすると、 Azure 資格情報を指定するウィンドウが開くので、上記で作成したMicrosoft Power BIでサインインします。
- 「新規出力」に戻り、次の情報を入力します。
- [グループ ワークスペース]: データセットを作成する Power BIのワークスペースを選びます。
- [データセット名]: 「AnalyticsSataset」と入力します。 別の名前を使ってもかまいません。 その場合は、後でわかるように書き留めておきます。
- [テーブル名]: 「AnalyticsTable」と入力します。 現在、Stream Analytics ジョブからの Power BI 出力では、1 つのデータセット内に 1 つのテーブルのみを保持できます。
設定が完了すると次のようになります。
ジョブの実行
画面の上側にある「開始」をクリックすると、Stream Analyticsが実行します。
Microsoft Power BI
Microsoft Power BIのマィワークスペースのデータセットにAnalyTicsDatasetが表示されているので、この表示をクリックすると、次のようにデータセットのフィールドと視覚化のアイコン群が表示されます。
Stream Analyticsの設定からPower BIへの反映まで少し時間がかかります。
視覚化タイプ「テーブル」を選択し、「フィールド」から表形式で表示したい項目を視覚化の「値」にドラッグ&ドロップすると、読み取りビューに対応する項目が表形式で次のように表示されます。
「ビジュアルをピン止め」をクリックして、保存名「データ一覧表」を入力し、新規ダッシュボード「anyPi」を作成すると、マィワークスペースのダッシュボードとレポートに、次のように表示されます。
温度のデータを次の手順でリアルタイム表示します。
- 画面の上側にある+アイコン「タイルの追加」をクリックします。
- ソースの選択画面が表示されるので、「カスタムストリーミングデータ」を選択します。
- ストリーミングデータセットの選択画面が表示されるので、「AnalyticsDataset」を選択します。
- 視覚化デザイン画面が表示されるので、視覚化タイプ「折れ線グラフ」を選択すると、軸「EventEnqueuedUtcTime」、値「temperture」、表示する時間枠「10分」を設定します。
- タイトルの詳細画面で、タイトル「温度(°)」を設定して、適用ボタンを押します。
ダッシュボードの表示を次に示します。温度データとピン止めされたデータ一覧表と一緒に表示されます。
実際にAzure IoT Hubからセンサー情報をアップロードしてみます。次に示すように、データ一覧表示に受信したセンサー情報が表示され、折れ線グラフで温度データがリアルタイムに更新されます。