IFTTTを用いて、ESP-WROOM-02で作成したデータを、Googleドライブに保存されたGoogleスプレッドシートに書き込みました。IFTTTは、「レシピ」と呼ばれる個人作成もしくは公に共有しているプロフィールを使って、数あるWebサービス(Facebook、Evernote、Weather、Dropboxなど)と、Raspberry PiやArduinoを簡単につなげられるMaker Channel とで連携できるWebサービスです。Googleドライブは、スマートフォン、タブレット、パソコンからすべてのファイルにアクセスできる無料オンライン ストレージです。Googleプレッドシートは、Webベースの表計算ソフトで、パソコン、スマートフォン、タブレットのどこからでも新しいスプレッドシートを作成できます。ESP-WROOM-02は、「TRIAL-ESP8266-LEAFキットでWi-Fi接続 」で作成したTRIAL-ESP8266-LEAFを使用します。
IFTTTのレシピの作成
ESP-WROOM-02に接続されるMaker Channel から、GoogleドライブのGoogleプレッドシートに、ESP-WROOM-02で作成したテストデータを書き込みます。
1. 「IFTTT」でIFTTTアカウントを作成します。
2.Topメニューの「My Recipes」をクリックし、 次のように画面右下の「Create a Recipe」をクリックします。
3.「ifthisthenthat」が表示されるので、「this」をクリックします。
4.検索ボックスが次のように表示されるので、検索ボックスに「Maker」と入力し、検索された一覧から「Maker」を選択します。
5.「Receive a web request」が表示されるので選択します。
6.次の画面が表示されるので、Event Name(イベント名)を入力し、「Create Trigger」をクリックします。ここでは、イベント名を「ESP-WROOM-02」にしました。レシピをアクセスする時に必要となります。
7.「ifthisthenthat」が表示されるので、「that」をクリックします。
8.次の画面が表示されるので、検索ボックスに「google」と入力し、検索された一覧からGoogleドライブ「Google Drive」を選択します。Googleサービスへの接続の画面が表示されるので、「Connect」ボタンクリックし、画面の右下に表示された「許可」をクリックします。
※初回のみ、接続の画面が表示されます
9.次のように何個か選択肢が表示されるので、Googleスプレッドシート「Add row to spreadsheet」を選択します。
10.次のように、Googleスプレッドシートの名称、カラムの形式、Googleドライブのパス名を設定して、「Create Action」をクリックします。今回はデフォルトの設定を使用します。
11.「Create recipe」をクリックし、レシピの作成を完了します。
12.ブラウザでMaker Channelを開き、ESP-WROOM-02のプログラムからレシピをアクセスする時に必要となるKeyを確認します。
Googleドライブのアカウント作成
「Googleドライブ」から「Googleドライブにアクセス」をクリックすると、アカウント登録画面が表示されます。Googleアナリティクスで使用しているユーザIDとパスワードを入力しました。
ESP-WROOM-02によるIFTTTへのアクセスプログラム
ESP-WROOM-02で発生したテストデータを、GoogleドライブのGoogleスプレッドシートに書き込みます。IFTTTへアクセスするためには、IFTTTで作成したイベント名とkey画必要になります。プログラムでは、host変数とevent 変数にそれぞれ設定します。val1変数に「0」から1づつカウントアップするように設定し、5秒ごとにIFTTTに送信します。
#include <ESP8266WiFi.h> extern "C" { #include "user_interface.h" } const char* ssid = "(SSID)"; const char* password = "(パスワード)"; const char* host = "maker.ifttt.com"; const char* event = "(イベント名)"; const char* secretkey = "(Key)"; int val1 = 0; int val2 = 0; int val3 = 0; void setup() { Serial.begin(115200); delay(10); Serial.println(); Serial.println(); Serial.print("Connecting to "); Serial.println(ssid); WiFi.begin(ssid, password); while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) { delay(500); Serial.print("."); } Serial.println(""); Serial.println("WiFi connected"); Serial.println("IP address: "); Serial.println(WiFi.localIP()); } int value = 0; void loop() { delay(5000); val1 = value; ++value; Serial.print("connecting to "); Serial.println(host); // Use WiFiClient class to create TCP connections WiFiClient client; const int httpPort = 80; if (!client.connect(host, httpPort)) { Serial.println("connection failed"); return; } // We now create a URI for the request String url = "/trigger/"; url += event; url += "/with/key/"; url += secretkey; url += "?value1="; url += String(val1); url += "&value2="; url += String(val2); url += "&value3="; url += String(val3); Serial.print("Requesting URL: "); Serial.println(url); // This will send the request to the server client.print(String("GET ") + url + " HTTP/1.1\r\n" + "Host: " + host + "\r\n" + "Connection: close\r\n\r\n"); delay(10); // Read all the lines of the reply from server and print them to Serial while(client.available()){ String line = client.readStringUntil('\r'); Serial.print(line); } Serial.println(); Serial.println("closing connection"); }
IFTTTを用いてESP-WROOM-02からGoogleスプレッドシートへの書き込み
作成したC言語のプログラムをESP-WROOM-02に書き込み、実行させます。Googleドライブの「IFTTT\Maker\<イベント名>」フォルダに次のようなGoogleスプレッドシートが作成されます。
Googleスプレッドシート「IFTTT_Maker_Events」の内容を表示させると次のように表示され、ESP-WROOM-02で書き込んだテストデータが正常に設定されています。