DCP-J515Nプリンタドライバをインストールして 、 Raspberry Pi- Debian7.8(wheezy)でBrother製DCP-J515Nプリンタを使用できる環境を構築しました。DCP-J515Nプリンタとは無線LANで接続します。wheezyではディスクトップ環境としてgnome3.4.2を動作させ、プリントシステムCUPS(Common Unix Printing System)でDCP-J515Nプリンタの印刷を管理します。

DCP-J515Nプリンタドライバのインストール

  1. LPD/LPRng 用ドライバーと CUPS 用ドライバーをダウンロードします。
    dpkgユーザー(例:Debian, Ubuntu)は、DEBパッケージをダウンロードします。
  2. root権限を取得しします。
  3. “/var/spool/lpd” フォルダが存在することを確認します。存在しない場合はフォルダを作成します。
    mkdir /var/spool/lpd
  4. LPRドライバーをインストールします。
    ※ インストールに数十秒かかることがあります。
    dpkg -i –force-all [LPRドライバー名]
  5. CUPS 用ドライバーをインストールします。
    ※ インストールに数十秒かかることがあります。
    dpkg -i –force-all [CUPS 用ドライバー名]

DCP-J515Nプリンタの無線LAN設定

DCP-J515Nプリンタの操作パネルから手動設定で無線LANに接続し、IPアドレスを設定します。

操作パネルから手動設定で無線LANに接続

  1. 本製品の[メニュー]ボタンを押し、上下の矢印ボタンで[ネットワーク]を選び、[OK]ボタンを押します。
  2. 上下の矢印ボタンで[無線接続ウィザード]を選び、「OK」ボタンを押し、「無線LANをオンにしますか?」または 「無線に切替えますか?」というメッセージが表示されると、「OK」ボタンを押します。
  3. 本製品から接続できる無線ネットワークが表示されると、接続したいSSID(ネットワーク名)を選び、「OK」ボタンを押します。
  4. パスワード(ネットワークキー)を入力します。
  5. 正常に接続されると、本製品の画面に 「接続しました」と表示されます。

操作パネルから手動設定でIPアドレスの設定

「IP取得方法」で「Static」を選択すると、次の手順でIPアドレスを設定できます。

  1. 「メニュー」ボタンを押し、↑キーや↓キーで「ネットワーク」を選び、「OK」ボタンで「IP アドレス」を選択すると、現在のIPアドレスが表示されます。
  2. 変更する場合は、IPアドレスを入力して、[セットキー]を選んで「OK」ボタンを押します。/li>

CUPSの設定

DCP-J515Nプリンタドライバをインストール後に、DCP-J515Nプリンタ情報をCUPSに登録し、CUPSの利用できる状態にします。

  1. ブラウザを起動し、CUPS Web管理サイト(http://localhost:631/admin)を開きます。
  2. Manage Printers をクリックし、プリンターの登録状況を確認します。インストールしたDCP-J515Nプリンター名が表示されていることを確認します。

    DCP-J515Nプリンター登録状況"

  3. 「プリンター」項目でDCP-J515Nプリンターが追加されたことを確認します。

    DCP-J515Nプリンターの追加

  4. Gnomeの「設定」の「プリンター」で追加されたことを確認し、「テストページを印刷」 でテストプリントを行います。