Android Studioによりネイティブプラグインを作成し、Unityに作成したネイティブプラグインを実装し、新規プロジェクトを作成して、Android携帯にネイティブプラグインとゲームオブジェクトを転送して実行します。このブログは「Unityで使用するAndroidのネイティブプラグインの作成(2024/01/06) – Android編」からの続編です。古いバージョンでのネイティブプラグインの作成は、「Unityで使用するAndroidのネイティブプラグインの作成」に示します。

  • Android携帯:京セラ android one s2
  • Androidバージョン:7.1.2
  • Android開発環境:Android Studio Flamingo | 2022.2.1
  • Unity: 2022.3.11f1 (64-bit)

Unityによりネイティブプラグインの実装

新規プロジェクト「PluginTest」を作成してネイティブプラグイン「unitylibrary-release.aar」を実装して、Android携帯にゲームオブジェクトを転送して実行します。

  1. 新規プロジェクト「PluginTest2401」を作成します。
  2. Unityエディタでにフォルダ「Assets/Plugins/Android」を作成し、作成したネイティブプラグイン「unitylibrary-release.aar」をドラッグ&ドロップします。
  3. Hierarchyタブの「Create」→「 UI」からText、Buttonを作成します。
  4. それぞれのx,y位置を調整します。
  5. Assetsメニューから「Create」→「C# Script」を選択して、次に示すスクリプト「UnityTest.cs」を作成します。
    • 21行目で作成したネイティブプラグイン「unitylibrary-release.aar」を呼び出します。
    • 23行目でネイティブプラグイン「FromUnity」関数を呼び出し、戻り値をAndroid携帯に表示します。カウンタ「counter」値が更新されて表示されます。

    UnityTest2401.cs

    using UnityEngine;
    using UnityEngine.UI;
     
    public class UnityTest2401 : MonoBehaviour
    {
        [SerializeField] Text txtMessage;
        [SerializeField] Button btnAndroid;
        int counter = 0;
     
        void Start()
        {
            btnAndroid.onClick.AddListener(CallAndroidPlugin);
            txtMessage.text = "初期値";
        }
     
        /// <summary>
        /// ボタンが押されたらプラグインを呼ぶ
        /// </summary>
        public void CallAndroidPlugin()
        {
            using (AndroidJavaClass androidJavaClass = new AndroidJavaClass("com.tomosoft.unitylibrary.UnityPlugin"))
            {
                txtMessage.text = androidJavaClass.CallStatic<string>("FromUnity", counter.ToString());
                counter++;
            }
        }
     
        /// <summary>
        /// プラグイン側からUnityを呼ぶ
        /// </summary>
        public void FromAndroid(string str)
        {
    //        txtMessage.text += str;
        }
    }
    
  6. 作成したスクリプト「UnityTest2401.cs」をゲームオブジェクト「Canvas」にドラッグ&ドロップし、inspectorタブのスクリプト「UnityTest2401.cs」の「Txt Message」「Btn Android」それぞれにHierarchyタブの「Text」、「Button」をドラッグ&ドロップします。
  7. Fileメニューから「Build Settings」を選択します。表示された「Build Settings」画面で「Android」を選択して「Build」ボタンをクリックし、作成した「apk」ファイルを保存するフォルダ「Desktop」を指定してファイル名「PluginTest2401」を設定します。
  8. Android携帯とパソコンとをUSBケーブルで接続し、Android端末側の「設定」により「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」をチェックします。
  9. 作成した「apk」ファイルの保存フォルダ名を聞いてくるので、フォルダを指定してファイル名を設定します。これによりapkファイルの作成とAndroid携帯への書き込みが行われます。Android携帯への書き込みが終了すると、次の画面が表示され、「Button」ボタンをクリックするごとに数値がカウントアップします。
  10. キャプチャ画像をパソコンに取り込むには、Android端末側の「設定」により「開発者向けオプション」で「USB設定の選択」の「PTP」を選択します。