すでにC#が導入されているVisual Studio 2019に、C++を導入してOpenCVによりアプリを作成できる環境を構築します。

Visual Studio 2019にC++を導入

c#が導入されているVisual Studio 2019にC++を追加導入します。

新しいプロジェクト作成画面でC++言語を選択します。

「C++によるディスクトップ開発」を選択してインストールします。

OpenCVのダウンロードと環境設定

OpenCV」をアクセスして「Win Pack」をクリックして、OpenCV4.1.1をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを実行して任意のフォルダに展開します。

「コントロールパネル」->「システムとセキュリティ」->「システム」->「システムの詳細設定」->「環境変数」と選択し、「システム環境変数」の「Path」を選択して、「 xxx\opencv\build\x64\vc15\bin」(xx: OpenCVを展開したディレクトリ)を追加します。

VisualStudioでプロジェクトの作成

「新しいプロジェクトの作成」を選択して、「コンソールアプリ」をクリックしてC++のプロジェクトを作成します。

プロパティ画面を開き、「構成」を「全ての構成」に、「プラットフォーム」を「x64」にします。また、「VC++ディレクトリ」->「インクルードディレクトリ」に「xx\opencv\build\include」(xx: OpenCVを展開したディレクトリ)を追加し、「VC++ディレクトリ」->「ライブラリディレクトリ」に 「xx\opencv\build\x64\vc15\lib」を追加します。

プロパティ画面の「リンカー」->「入力」->「追加の依存ファイル」 に「opencv_world411d.lib」, 「opencv_world411.lib」を追加します。

画面上部のツールバーで 「Debug」を「x64」に選択し、「ローカル Windows デバッガー」をクリックします。

OpenCVの動作確認

次のサンプルコード「OpencvTest」を作成してOpenCVのアプリ作成環境が構築できたかを確認します。

OpencvTest

#include <opencv2/opencv.hpp>

using namespace cv;

int main()
{
    cv::Mat image;

    image = cv::imread("C:\\Users\\ne\\Desktop\\001.jpg");
    //image = cv::imread(R"("C:\Users\ne\Desktop\001.jpg")");

    cv::Mat gray;
    cv::cvtColor(image, gray, cv::COLOR_BGR2GRAY);


    cv::imshow("", gray);
    cv::imwrite("C:\\Users\\ne\\Desktop\\001gray.jpg", gray);	// JPEGフォーマットで保存

    waitKey(0);
}

元の画像を次に示します。

プログラムを実行して、グレースケールした画像を次に示します。