Raspberry Piで動画・静止画をHDMIインタフェースで接続された液晶パネルにフル画面で表示します。
動作環境
- Raspberry Pi3
- Raspbian Buster (Desktop)
ffmpegを使って静止画の表示
ffmpegを使って静止画を表示します。出力先「/dev/fb0」はHDMIのフレームバッファを指定します。フレームバッファについては、「Waveshare3.2インチLCDをRaspberryで動作させる」で取り扱いました。フレームバッファに直接書き込むため、パラメータ「-vcodec rawvideo -f rawvideo」を使用します。
$ ffmpeg -i <静止画像ファイル名> -vcodec rawvideo -f rawvideo -pix_fmt rgb32 -vf scale=1824:984 /dev/fb0 -y -loglevel error
omxplayerを使って動画の表示
omxplayerを使って動画を表示表示します。出力先をパラメータ「-o hdmi」で指定します。
$ omxplayer <動画ファイル名> --refresh --blank -o hdmi
実行環境の構築
ログインの要求プロンプトの削除
「/boo/dmline.txt」で「console=tty1」を削除して「quiet logo.nologo」を追加し、次のコマンドを実行します。
# systemctl disable getty@tty1
カーソルの非表示
自動起動されるスクリプト内の適当なタイミングで次のコマンドを実行します。
# echo 0 > /sys/class/graphics/fbcon/cursor_blink
Wi-Fiを設定しSSHを有効
/bootに次の内容を持つファイル「wpa_supplicant.conf」を置き、/bootにファイル名「ssh」でファイルを作成します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 country=JP network={ ssid="xxxx" psk="yyyy" }
xxxx:ssid、yyyy:パスワード
起動完了後、二つのファイルは削除されます。