HID (Human Interface Device)を使って、RapberryPi PicoをUSBマウスとしてパソコンに接続し、Arduino IDEにより開発したスクリプトにより、パソコン画面上のマウスカーソルを移動させます。RapberryPi Zero Wを使ったUSBマウスについては、「RapberryPi Zero WをUSBマウスに」を参照してください。
RapberryPi Picoとタクトスイッチの接続
タクトスイッチを押すことで、Raspberry Pi PicoをUSBマウスとします。次のようにタクトスイッチをRapberryPi Picoの「GPIO12」に接続し、10kΩでプルダウンします。
USBマウススクリプトの作成
USBマウススクリプトは、次のようにメニューから[ファイル | →「スケッチ例」→「Adafruit TinyUSB Library」 →「HID」にある 「hid_mouse」を用いて作成します。
USBマウススクリプトのコンパイル・実行
メニューから「ツール」 により次のように設定します。
メニューから「スケッチ」→「マイコンボードに書き込む」をクリックし、USBマウススクリプトをコンパイル・実行します。
次のエラーメッセージが発生した場合、メニュー「ツール」 の「USB Stack」が「Adafruit TinyUSB」になっていることを確認してください。
30 | #error TinyUSB is not selected, please select it in Tools->Menu->USB Stack | ^~~~~ exit status 1 ボードRaspberry Pi Picoに対するコンパイル時にエラーが発生しました。
作成したUSBマウスの動作確認
タクトスイッチを押すごとに、パソコン画面上のマウスカーソルが右下に移動します。
パソコンでWindows 10の「設定」でマウスを確認すると、次のように「Pico」とマウスとして認識されています。