Blender2.8の3DオブジェクトをUnityにインポート」では、Blenderを使ってUnityの3Dオブジェクトを作成しましたが、今回はIllustratorを使って2D画像を作成し、Fusion360にこの2D画像をimportして立体化し、作成した3DオブジェクトをUnityにimportします。次に示す三面図を用いて3Dオブジェクトを作成します。

なお、三面図の見方を次に示します。

Illustratorによる2D画像の作成

illustratorで上記三面図を基づき次のように2D画像を作成します。なお、一部は簡略化しています。

  • 厚みの部分の描画は行わない(立体化により表現)。
  • 側面図は描画しない。
  • 正面図で対称となる2D画像は片方のみ描画し、前後の2D画像は分離します。

「ファイル」メニューから「書き出し」を選択し、「ファイルの種類」を「DXF」にして作成した2D画像を書き出します。

作成した部品にロックをかけていると書き出した部品のサイズがおかしくなります。

<参考>四角形の一つの角だけ丸める方法

  1. 四角形(10mmx30mm)と円(直径10mm)を次のように描画します。
  2. バスファインダーの分割により画像を分割し、分割された部品はグループになっているのでグループ解除します。丸くしたい角を選択して削除します。
  3. 残りの部品を形状モードの合体で合体させます。

Fusion360による立体化

「スタート」 > 「Autodesk」 > 「Autodesk Fusion360」の順にクリックしてFusion360を起動します。挿入ボタンをクリックして「DXFを挿入」を選択し、書き出したファイルを選択します。「平面を選択」すると次の画面が表示されるので、単位に「ミリメートル」を選択して「ok」ボタンを押します。

正面図を選択し、修正ボタンをクリックして「移動/コピー」を選択し、タイプ移動を「回転」と「ピポット設定」を選択します。軸を「選択」して正面図の底辺になる直線をクリックし、表示された角度に「90」に設定します。

次のように正面図が平面図と垂直になります。

画像を選択し、穴をあける部分についてはCNTL+クリックで選択していき、作成の「押し出し」により3D化します。なお押し出しは2mmとしました。

対象の部品をコピーします。修正ボタンをクリックして「位置合わせ」を選択し、正面図と平面図と対応する点を選択して、部品を組み立てていきます。

修正ボタンをクリックして「結合」を選択し、選択ボタンですべてを選択してokボタンをクリックします。ブラウザの「ボディ」を見ると一つのボディにまとめられています。

ファイルメニューから「エクスポート」を選択し、FBXファイルで出力します。次のダイアログが表示され、クラウド上で変換処理が行われます(少し時間がかかります)。

Webブラウザを使用して「Fusionのハブダッシュボード」を参照できます。 Autodesk Account でサインインして左側メニューから「Admin Project」を選択すると、Fusion360de
作成したプロジェクトが表示されます。。

Unityへの3Dオブジェクトのインポート

エクスポートしたFBXファイルをUnityのAsettsにドラッグ&ドロッブし、その後Sceneにドラッグ&ドロッブします。インポートしたUnity画面を次に示します。それぞれに3Dオブジェクトが設定され、Fusion360で作成した3Dオブジェクトが見えます。

CameraとLightの設定を次に示します。

 
【Camera】


【Light】