バージョンEclipse 4.4 LunaのPleiades All in OneにバンドルされているXAMPPを用いて、Windows用のApache、MySQL、PHPのパッケージを、WordPressのローカルでの開発のためのプラットフォームとして使用できるように、作業用のパソコンにインストール・設定を行います。その後、ネットワーク上で運用しているホームページから、wordpressのファイル一式をダウンロードし、データベースに保存しているwordpressのデータをインポートします。そして、これらのファイルを、WordPressの更新のために構築したプラットフォームに移行し、WordPressを含むウェブサイトのデータを変更します。

XAMPPの設定

XAMPP(Windows用のApache、MySQL、PHPのパッケージ)を設定します。まず、エクスプローラーから「pleiades\xampp\setup_xampp.batを」ダブルクリックして実行するとコマンドプロンプトが起動して、次の表示を行い設定を終了します。

########################### START XAMPP TEST SECTION #############
[XAMPP]: Test php.exe with php\php.exe -n -d output_buffering=0 –version …
PHP 5.4.31 (cli) (built: Jul 23 2014 20:20:15)
Copyright (c) 1997-2014 The PHP Group
Zend Engine v2.4.0, Copyright (c) 1998-2014 Zend Technologies
[XAMPP]: Test for the php.exe successfully passed. Good!
########################### END XAMPP TEST SECTION ###############
  ########################################################################
  # ApacheFriends XAMPP setup win32 Version                              #
  #———————————————————————-#
  # Copyright (c) 2002-2016 Apachefriends 1.8.2
                          #
  #———————————————————————-#
  # Authors: Kay Vogelgesang                      #
  #          Carsten Wiedmann              #
  ########################################################################
  Configure XAMPP with awk for ‘Windows_NT’
  Updating configuration files … please wait …  DONE!

XAMPPのコントロールパネルの設定

続いてpleiades\xampp\xampp-control.exeを実行し、XAMPPのコントロールパネルを起動します。次のダイアログが表示されます。

XAMPPのコントロールパネルの設定

まずは右上の「Config」をクリックし、ApacheとMySQLだけ次回のコントロールパネル起動時に自動起動するようにチェックします。

コントロールパネル起動時の自動起動設定

ApacheのDocumentRoot設定

DocumentRootだけ別のフォルダにしたいので、httpd.confを編集するために、次のようにXAMPPのコントロールパネルのApacheの右の「Config」ボタンから、「Aache (httpd.conf)」を選択し、テキストエディタでhttpd.confが開くので、pleiades/xampp/htdocsを検索し、適当なディレクトリに書き換えます。

Apacheのhttpd.confの編集

MySQLのパスワード設定

今回新規に作成したMySQLの環境に、ネットワーク上で運用していたMySQLのユーザ名とパスワードを設定します。XAMPPのコントロールパネルのMySQLの右の「Admin」ボタンから、phpMyAdminを起動し、ユーザタブを選択し「ユーザを追加する」を選択する。ログイン情報よりユーザ名とパスワードを設定し、グローバル特権のすべてチェックするをチェックする。

MySQLのパスワード設定

パソコンに構築したUpdate開発環境へのWordPressデータの移行

ネット上で運用しているホームページの情報を、パソコンに構築したUpdate開発環境へ移行します。ApacheのDocumentRoot設定で設定したフォルダに、ダウンロードしたwordpressのファイル一式をコピーし、MySQLにテーブルを生成し、インポートしてきたMySQLデータベースデータを、エクスポート機能によりデータベースに書き込みます。

wp-configファイルの書き換え

WordPressインストールディレクトリ直下にあるwp-config.php ファイルをエディターで開き、次のようにデータベース情報をUpdate環境の設定に変更します。

  • define(‘DB_NAME’, ‘*****’);
  • define(‘DB_USER’, ‘*****’);
  • define(‘DB_PASSWORD’, ‘*****’);
  • define(‘DB_HOST’, ‘*****’);

データベース内の運用のドメインをパソコンでのUpdate作業のために書き換え

Apache、MySQLをXAMPPのコントロールパネルから起動し、コピーしたWebデータを実行させます。ホームページとしてブラウザに表示されますが、他のページをクリックすると、ネット上の本当のアドレスに飛んでしまします。これは、データペースにエクスポートしたWebデータpドメインが書き換えられていないためです。書き換えるための手順を次に示します。

  1. Search and Replace for WordPress Databases Script にアクセスして、「Download Search Replace DB v 2.1.0」をダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルを解凍して、searchreplacedb2.php を取得し、Update環境のディレクトリにコピーする。
  3. Update環境へコピーしたファイルにアクセス(http://www.example.com/searchreplacedb2.php)し、表示された画面で、Submitボタンを押して次に進む。
  4. wp-config.phpに記述されているデータベース情報が画面が表示されるので、間違いがなければSubmit DB detailsボタンで次に進む。
  5. Search for (case sensitive string): には旧ドメインを入力し、Replace with: には新ドメイン(置き換えるドメイン)を入力し、Submit Search stringボタンで次に進む。
  6. 正常に書き換えが終われば、Completedの画面が表示されて完了する。